サッカー職人本領発揮!その陰で不調にあえぐ「No.26」
前日(土曜日)の午前中までであがった台風は、水はけの悪い是政グランドではもろに影響し、
コートの半分側のいたるところに大きな水たまりが残るコンディションでの試合となりました。
現在リーグ5位で中位につけるFALCOとリーグ7位で最下位争いをしているFCハーペン、
この試合で多くの得点を奪い、残り2試合を連勝して2位争いに加わる事が出来るのか、
また、チーム得点王争いも決まりかけてきた中での大逆転がありえるのかと興味の多い試合でもありました。
試合は、前半に攻めやすいサイドを選択した(させられた?)FALCOが、相手のミスからいきなりチャンスをものにします。
ゴールキックがキックミスとなり、ボールは得点王へひた走るFW鞁島の元へ。
これをすかさず拾い、ドリブルからのシュートが決まって開始50秒で先制点を奪いました。
小学校低学年の試合で良く見るような光景からの得点で今日の試合は大勝ムードが漂い始めます。
しかし、その後もFALCOのペースで試合は進んでいくものの、開始直後での得点で気が緩んだのか、
ゴール前での決定的な場面は数多く作るもゴールネットを揺らすところまでには至りません。
特にもう一人のトップに入ったNo.26は絶不調で、天を仰ぎ、地面にうずくまる場面が幾度となく見られました。
逆にハーペンは、徐々に調子を上げていき、カウンターから何度かチャンスを作り、
枠こそ捉える事が出来ないまでも、ゴールをすり抜けていくようなヒヤッとするような場面が3〜4度ありました。
試合は、このまま前半を1-0のまま折り返すのかと思われた残り2分にようやくFALCOが追加点を奪います。
右サイドをMF塚原とMF辛のパス交換から崩し、最後は塚原のドリブル突破からの折返しを鞁島が難なく押し込み前半を何とか2点差で終える事が出来ました。
しかし、グランド状況も比較的よく攻めやすい側での前半2-0。
FALCOは場合によっては前半だけで5-0、6-0も有りえた展開。逆にハーペンの方に2-2、2-3とリードで折り返される展開も有りえただけに、決して満足のいく前半ではありませんでした。
後半に入っても、やや優勢に試合を進めつつ相手ゴール前でいくつかチャンスは作るも、フィニッシュの精度を欠いたままの攻撃陣とNo.26。
開始10分間も無得点の状態が続きましたが、10分を過ぎたところでようやく3点目が・・・
中盤でのボールの奪い合いの中から、相手DFラインの裏へ大きく蹴り込まれたボールに鞁島がタイミングよく飛出しGKと1対1の状況を作ります。これを冷静にゴール右隅へ流し込みハットトリックを完成させました。
既に決まりかけていた得点王争いも、この鞁島のハットトリックで完全に当確マークがつき、本日絶不調のNo.26はここで交代を余儀なくされます。
試合の方は、その後もCKからMF清水、またカウンターからFW荻野目、鞁島が次々と加点し、最後は相手に1点こそ奪われたものの大差での勝利を収める事が出来ました。
これでリーグ戦は3勝3敗と星を五分に戻し、次の最終節(vs DMK)に勝利し、かつDMKと2位争いをしている平塚ジャンジャンが負けると2位以内(2部昇格)に入り込める可能性も出てきました。
この状況の中でモチベーションが上がる選手と下がる選手が混在するFALCOは、最終節での両者のせめぎ合いが本当の意味での戦いになるのかもしれません!?
最後に、
この試合で4得点の鞁島は試合が終わるや否や、また次なる戦いの場へ足早に去っていきました。
さすがサッカー職人。この日はあと2つの現場(サッカー場)で彼を必要としていたそうです。
また、この日絶不調に終わったNo.26。試合後に、気を使った先輩から「いやぁ〜、本当に惜しかったね!?」と声を掛けられ、完全に撃沈されたのは言うまでも無かった事でしょう(笑)。